サーボエラーの原因と解決 | サーボモーター交換事例ご紹介

サーボエラーとは
サーボエラーは、サーボモーターまたはサーボシステムにおける障害の一種です。
サーボシステムは、精密な動きの制御を可能にするため、工業用ロボット、CNC加工機、その他の自動化された製造装置に広く用いられています。サーボエラーが発生すると、これらのシステムの動作が不安定になり、正確な位置や速度の制御ができなくなります。
下の画像は、サーボエラーによるアラームが多発し、加工が中断されたモニター画面です。
特に、製品の加工時間が長い場合、アラームが途中で発生すると、加工プログラムを最初から再スタートさせる必要があり、大幅な時間のロスや加工が行えないといった問題が生じてしまいます。

サーボエラーの原因と解決策
サーボエラーの原因
サーボエラーの原因は多岐にわたりますが、一般的なものには以下のようなものがあります。
- 電気的問題:配線の断線、コネクタの接触不良、電源の不安定さなど。
- 機械的問題:ギアの摩耗、軸受の損傷、アライメントの不正確さなど。
- 制御システムの不具合:プログラムのエラー、センサーの故障、フィードバックループの問題など。
解決策
サーボエラーの解決策は、原因によって異なりますが、以下のステップを試みることができます。
- 診断と検査:エラーコードを確認し、システムの診断を行います。配線やコネクタの検査、センサーのテストを実施。
- メンテナンスと修理:損傷した部品の交換、摩耗部品の修理、システムの再調整。
- プログラムの更新と再設定:制御ソフトウェアの更新、パラメータの最適化、システムのリセット。
これらのステップを通じ、サーボエラーの原因を特定し、適切な解決策を実施することが重要です。また、定期的なメンテナンスとシステムの監視が、将来のエラー防止に役立ちます。
対応事例/サーボモーター交換
ご相談内容
NC研削盤で電源投入をすると、エラーが出る。
Xパルスミスアラームが電源投入時に発生するため、そもそも機械が稼働しない。
対応内容
- アラーム番号を解析し、サーボモーターの不良を特定、モーター交換が必要と判断し、お客様へ説明。
- お客様側でFanucよりモーターを入手頂き、交換作業は西部商工が実施する方向で提案。
- モーター到着後、現地訪問にて交換対応を実施
この事例では、アラーム番号の解析により問題を特定し、適切な交換対応を実施しました。お客様側でメーカーから直接部品を調達し、交換作業のみを西部商工が担当することで、コストや納期を最適化できるよう提案しました。
西部商工の対応ポイント
- トラブルシューティングのスピード
アラーム番号から問題を即座に特定し、迅速に対処。 - フレキシブルな対応
ユーザーのニーズに合わせた部品調達・交換プランの提案。 - 専門知識を活かした施工
サーボモーター交換作業を確実に実施し、機械の正常稼働をサポート。
サーボエラーの修理・メンテナンスでお困りの方へ
サーボエラーの発生は、生産ラインの停止や機械精度の低下につながる重大なトラブルです。しかし、メーカー修理の待ち時間が長かったり、社内のメンテナンス人員が不足していたりすると、迅速な対応が難しいこともあります。
西部商工では、経験豊富な技術者が迅速かつ的確に原因を特定し、適切な修理・交換対応を実施いたします。メーカー対応が難しいケースや海外機の修理にも柔軟に対応し、お客様の機械稼働をサポートします。
また、西部商工では以下のような修理・メンテナンスのお困りごとにも対応しておりますので、ぜひお気軽にご相談くださいませ。
機械エンドユーザー様
- 社内のメンテナンス人材が不足しており、外部に依頼したい
- メーカー修理の待ち時間が長く、1カ月待ちと言われて困っている
- 機械が古く、メーカーの対応が終了しているため修理に出せない
機械販売事業者様
- 海外機の修理のたびに、海外からサービスマンを手配しており、時間やコストがかかる
- 海外機を輸入販売するために、国内のメンテナンス体制を整えたい
機械メーカー様
- 顧客サービス部門の人手不足で、点検作業を外注化したい
- 退職者が出て、一時的にメンテナンス要員が不足している
- サービス拠点として外注・業務委託を検討したい
弊社メンテナンスサイト:https://seibushoko.com/maintenance/