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ソリューションブログ

【対応事例】SHIBAURA/縦型旋盤  Z軸動作不良

2025.02.04  メンテナンス

お客さまが保有する設備が止まってしまうと、その間、その設備を必要とする仕事は止まってしまいます。設備の停止時間が長くなれば、売上は落ちてしまいます。西部商工では、迅速な調査、修理対応によりお客さまの設備の停止時間を出来る限り短くすることを念頭に置いて活動を行っています。今回は古い設備での事例をご紹介します。

修理対応概要

・メーカー名 :SHIBAURA(SHIBAURA MACHINE)

・機械の種類 :縦型旋盤

・機械型番:TT-6(製造年 1961年12月)

・依頼内容:Z軸動作不良調査

・現象:Z軸(縦軸)が動作時に重くなる

・結果:バランスウェイトの位置ずれ

ご依頼の背景

特装車やパーキングシステムの製造を行うS社様からのご依頼

汎用縦型旋盤ですので、Z軸の動作はハンドルによって手動で行われます。しかしこのハンドルが重くなり、正常な動作ができなくなってしまいました。古い設備であるため、メーカーでの対応を断られてしまい、当社にご相談いただきました。

西部商工に依頼した決め手

お客様の現場では、加工精度の低下という問題が発生していました。メーカーの保証期限が切れているため、これまでもお客さまご自身でメンテナンスなどをされていました。今回私たちにご依頼いただく前にもお客さまご自身で設備を分解し、精度悪化の原因となっていた部品(ウォームギア)を交換しました。しかしその後から、Z軸の動作不良が発生してしまったそうです。西部商工ではメーカーや年式を問わず、修理対応、メンテナンスを行っております。そのため当社に分解調査と修理をご依頼いただきました。

調査・分析/修理対応

部品交換後に不具合が発生しているため、まず最初にお客さまがご自身で交換した部品(ウォームギア)に問題がないかを疑いました。

当社としても初めて見る設備であったため、事前に図面などを確認させていただき、現物を見ながら慎重に分解調査を行いました。最初に、ウォームギアの確認を行いましたが、その部分には問題はありませんでした。 そこでハンドルを回しながらZ軸の動作が重くなるタイミングを確認することにしました。するとバランスウェイトが、本来下降限界に達するよりも早いタイミングで下降限界に達しており、それが原因で動作が重くなっていることが判明しました。状態をよく観察してみると、バランスウェイトが、本来あるべき場所ではない場所にあるのが確認されました。Z軸の位置とバランスウェイトの位置がズレてしまっていたのです。お客さまご自身で機械を分解した際に、組み付けミスがあったのではないかと推測されました。

修理においては、バランスウェイトとZ軸の位置を正しい位置に直して組み付けを行いました。組み付け後には、修理前のようなZ軸の重さは解消されており、問題は一旦解決しました。

一方、修理後には、これまでにはなかった、「クラッチが滑っているような感じが残る」というご指摘がありました。こちらの問題については、実際に設備を稼働させて精度の変化を見るなどの評価が必要になることから、後日お客さまに改めてご連絡をいただくことになりました。しかし現在のところ、特に問題にはなっていないそうです。

SHIBAURA縦型旋盤のZ軸修理様子

お客様からの評価・当社からのご提案

今回は1961年(S36年)製造の設備に対しての、分解調査と修理のご依頼でした。このように古い設備の場合、保障期限が切れていたり、メンテナンスパーツの在庫がないなどの理由で、メーカーでの修理対応がないケースもあります。また古い設備の場合には、メーカー以外の業者であっても、修理対応できる業者が限られるケースも少なくありません。

今回のケースは古い設備でしたが、新しい設備であっても、必ずしも問題がないわけではありません。近年、ほとんどの生産設備はCNCに変わっています。CNCには海外製のものも多く、日本では特にドイツのシーメンス社製のCNCが多く見られます。機械は日本製でも、海外製のCNCを搭載している設備の場合、日本国内だと修理ができない場合も少なくありません。

またメーカーが修理対応していても、時期やタイミングによっては、メーカーエンジニアがなかなか来られないこともあります。そのような場合、お客さまご自身でメンテナンスや修理を行いながら設備を使い続ける選択肢もあります。しかしお客さまは設備の専門家ではないため、分解修理に時間がかかってしまったり、予期せぬトラブルを招いてしまう可能性もあります。その様な事態を避けるため、できるだけ早い段階で当社にご相談いただければと思います。

メーカーが修理対応可能な場合でも、昨今の人手不足により、メーカーエンジニアの手配に時間がかかる場合もあります。当社で、先に原因だけでも特定しておき、それをメーカーの担当者に引き継ぐなどの対応も可能です。これにより、メーカーエンジニアの到着時に、よりスムーズに設備の修理に取り掛かってもらえるようになり、設備の停止時間を短くすることができます。当社は、フットワークのよい迅速なサポートを提供していますので、既存の枠にはまらない、柔軟な対応が可能です。お客さまの保有する生産設備において「このようなことで相談していいのか」「こんなことで困っている」などのご相談がありましたら、ぜひ一度、お声掛けください。

西部商工では、機械の種類やメーカーを問わず対応します

西部商工は機械メーカーではありません。そのため設備の種類やメーカーを問わず、どのような設備でも対応できるのが強みです。

対応にあたるエンジニアにとっては、初めて見る機械になるケースももちろん多いです。しかし当社では、そのような場合でも、図面や現物を確認しながら、慎重に調査を進めていきます。多くのメーカーや機種を見ているため、初めて見る設備であっても、類似のケースに対応した経験がある場合もあります。また、当社のエンジニアは、初めて見る設備であっても、それをよく観察し、状況を判断するノウハウを持っています。初見の機械が多く、同じ不具合もない現場を数多く経験しているエンジニアだからこその強みです。

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