セルロースろ過助剤
ヨーゼフ・レッテンマイヤー&ゾーネ(JRS)社のセルロースろ過助剤、アーボセル(ARBOCEL®)は、天然繊維を原料とし、独自技術により粉砕加工した高純度セルロース100%の安全で高効率なろ過助剤です。珪藻土に代わる新たな選択肢として、作業環境や運用面でのさまざまな利点を備えています。
- 特長と導入メリット
- ろ過性能と通液性の両立:繊維形状により、目詰まりしにくくスムーズなろ過を実現
低投入量・低廃棄量で運用可能:助剤の使用量や廃棄量を削減し、トータルコストを抑制
設備に優しい構成:柔らかい繊維素材で機器を傷めにくく、メンテナンス性も向上
ろ過時間の延長と切替回数の削減:効率的な運用により作業時間や交換作業を削減
オイルロスの低減:助剤とともに廃棄されるオイルの消費を抑制
有価金属の回収効率向上:カーバイドなどの金属回収率が高く、経済的なメリットも
安全性にも配慮:リスクアセスメント物質に該当せず、健康被害のリスクが低い
セルロースろ過助剤は、設備に優しく経済的。作業効率と安全性を両立できます。
新たな設備の立ち上げや既存設備への導入にも適しており、取り扱いやすく、作業環境の改善にも貢献します。ろ過性能とコストのバランスが取れた選択肢として、現場でも高く評価されています。
- 主な使用例
- ベアリング超仕上クーラントろ過、転子研削クーラントろ過、ニードルローラー超仕上クーラントろ過、ローラー研削クーラントろ過、ワイヤーカットクーラントろ過、ネオジム研削クーラントろ過、シャフト・ピストンFC研削クーラントろ過、超硬工具切削クーラントろ過 など
珪藻土からセルロースへの切り替えの際は、設備投資なく珪藻土で使用していたろ布をそのままお使いいただけます。
- 珪藻土との比較
- 下記は珪藻土との主な比較です。セルロースはろ過効率・安全性・経済性のすべてにおいて優れた特性を持っています。
|
珪藻土 |
セルロース |
形状 |
粒子形状 |
繊維形状 |
かさ |
低い |
高い |
組成 |
SiO₂(硬い) |
(C₆H₁₀O₅)ₙ(柔らかい) |
ろ過時間 |
やや詰まりやすい |
詰まりにくい |
ろ過性能 |
良い |
良い |
リスクアセスメント物質 |
対象 |
非対象 |
焼却による金属回収 |
不可 |
可 |
溶出 |
あり |
限りなく少ない |