【対応事例】オークマ/NC旋盤 B刃物台の倒れ/芯修正
NC旋盤の故障は製造現場の効率に大きな影響を及ぼすため、迅速な対応が求められます。本記事では、西部商工が如何にして修理に対応し、お客様の製造プロセスを支援しているか具体的な事例をご紹介します。
修理対応概要
- メーカー名 :オークマ(OKUMA)
- 機械の種類 :NC旋盤
- 機械型番:LC40M(製造年 1991年9月)
- 依頼内容:機械衝突後の精度修正
- 現象:B刃物台 各軸の現状精度(X軸:0.28、Z軸:0.35 芯振れ:-1.964)
- 結果:X軸・Z軸: 0.01
- 芯振れ:0.03~0.04
ご依頼の背景
産業機械の部品加工を行う製造会社S社様(関西)/保全部からのご依頼
旋盤操作中、ワークに刃物をぶつけてしまい、刃物台の倒れと芯振れが発生し、基準を満たす加工ができなくなってしまいました。初めは他社に修理を依頼されたのですが、訪問修理が1ヶ月待ちということで、その間の機械のダウンタイムが問題となり、当社にご相談いただきました。
西部商工に依頼した決め手
当社エンジニアの過去の経験から、現地調査は行わない形で見積依頼に対応。1週間で訪問が可能であると回答を行いました。
修理日程が1ヶ月後から1週間後と当初の1/4に減り、ダウンタイムの短縮が見込める為、当社に修理をご依頼頂く事になりました。
修理対応
修理工程では、ダイヤルゲージを使用して横軸Z軸と縦軸X軸の状態を確認し、刃物台の調整を行いました。また、芯振れの精密調整も実施しました。
修理の結果、X軸とZ軸の精度は0.01mmまで、芯振れは0.03〜0.04mmの範囲に改善されました。
修理前
X軸:0.28mm、Z軸:0.35mm 芯振れ:-1.964mm
修理後
X軸・Z軸: 0.01mm 芯振れ:0.03mm~0.04mm
刃物台の調整はエンジニアの経験値が重要です。今回の作業は経験豊富な当社エンジニアにより訪問当日に機械を復旧することができました。
お客様からの評価・当社からのご提案
当社の修理によって、S社様はダウンタイムを最小限にし、生産を迅速に再開されました。お客様からは「連絡をしてからの対応が早かった、作業が早かった」という評価をいただきました。
今回の修理を通じて、機械衝突の予防保全を実現する、VCMという機械衝突検知システムのご提案を行いました。
また、定期メンテナンス導入のご提案もさせて頂きました。NC旋盤の定期メンテナンスが、予期せぬダウンタイムを避ける上で不可欠だと再認識していただきました。
西部商工では、急な故障のご相談に柔軟に対応いたします
西部商工では、急な故障のご相談に柔軟に対応しています。修理やメンテナンスの人員確保や納期にお困りの際にもお気軽にご相談ください。
修理の他、工場機械のメンテナンスに関して、予防保全・予兆保全のご提案、部品の手配まで、オールインワンで対応いたします。
当社は技術力とサービス品質の向上を追求し、高い修理技術と迅速な対応により、お客様工場の生産性維持と向上に貢献します。詳細については、当社のメンテナンスページをご覧ください
ご依頼の流れ
- お問い合わせフォームから、製品名、お問い合せ内容等を入力の上、お問い合わせください
- 想定の対応時間、交換部品、修理場所までの交通費に基づき、お見積りの準備・提出(内容によって、見積りに訪問が必要です。)
- 交換部品の発注(対応内容によっては不要です。)
- 修理訪問