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チタンにおすすめのローレット加工

2024.08.28  チタン加工ローレット

ローレット加工は、金属やプラスチックの表面に細かい模様を付けるための加工方法で、主に滑り止めや装飾、機械部品の結合部分に利用されます。ローレット加工には大きく分けて「転造式」と「切削式」の2種類があります。

1. 転造式ローレット加工

転造式ローレット加工は、ローレット駒(ホイール)を素材に押し付けて回転させることで、表面に模様を転写する方法です。この方法は、一般的な金属やプラスチックの加工で広く利用されており、特に大量生産に適しています。転造式の利点は、加工速度が速く、素材の表面に負荷がかからないため、元の素材の硬さや強度を維持しやすいことです。

しかし、チタンのような非常に硬い材質の場合、転造式ローレット加工では限界があります。チタンは高い硬度と強度を持ち、一般的な金属加工においても特殊な工具や技術が必要とされる素材です。そのため、転造式では十分な加工が難しく、加工の精度や品質が低下する可能性があります。

ただし、転造式ローレット加工においても、ローレット駒(ホイール)にTiNコーティングをすることが可能かと思います。TiNコーティングは、工具表面の硬度を高め、摩耗を防ぐ効果があり、チタンのような硬い素材に対しても耐久性を向上させることができます。これにより、転造式でもある程度の加工精度を保つことができるでしょう。

2. 切削式ローレット加工

切削式ローレット加工は、ローレット駒(ホイール)を使って素材を削り取りながら模様を刻む方法です。この方法は、より高精度な加工が可能であり、特にチタンのような硬い材質に適しています。切削式では、素材に直接力を加えて削るため、非常に硬いチタンでもしっかりとした模様を付けることができます。

チタンは硬度が高く、また熱伝導率が低いため、加工中に工具が摩耗しやすいという特徴があります。しかし、切削式ローレット加工では、工具の選択や加工条件を適切に設定することで、これらの問題を最小限に抑えることが可能です。例えば、切削速度や送り速度を調整することで、工具の寿命を延ばしながら、高品質なローレット模様を形成できます。

特に紹介したいのが、Integiの切削ローレット工具です。工具の種類が豊富で、シングル駒(ホイール)、ダブル駒(ホイール)など、加工のニーズに応じた選択が可能です。さらに、あやめ、ストレート、ダイヤモンドなどの様々な駒模様がございます。

まとめ

ローレット加工には転造式と切削式の2種類がありますが、チタンのような硬い材質に対しては、切削式ローレット加工がおすすめしております。切削式は、硬い素材でも高精度で耐久性のある模様を形成でき、特にチタン製品の加工には最適です。一方、転造式を選択する場合でも、ローレット駒にTiNコーティングを施すことで、耐久性と加工精度を向上させることができます。

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