精度を維持するために不可欠な診断項目【工作機械の精度を保つための健康診断】
2024.10.25 メンテナンス、ものづくり企業IoT、工作機械、工場IoT
工作機械の精度を維持し、長期間安定した加工を行うためには、定期的なメンテナンスと診断が欠かせません。そこで、西部商工では、工作機械の精度向上に特化した「健康診断サービス」を新たに提供開始いたしました。このサービスは、機械の精度を保ちつつ、ダウンタイムやコストを削減するための包括的な診断を提供いたします。
工作機械の精度を維持するために不可欠な診断項目
工作機械の精度を保つためには、以下の診断項目が重要です:
- ジオメトリ精度の測定
工作機械のベッドやテーブル、スピンドルの幾何学的な精度を測定し、直線運動や平面の平行度を確認します。この測定によって、基盤となる構造の精度が正確であることを確認します。 - 位置決め精度と繰り返し精度
機械がプログラムされた位置に正確に移動し、繰り返し同じ位置に戻ることができるかを検証します。この精度が高ければ、加工精度が向上し、不良品の発生を抑えられます。 - スピンドルの振動と真円度
スピンドルの振動や軸ぶれを検出することで、切削中のブレや加工精度の低下を防止します。スピンドルが安定していると、より高精度な加工が可能になります。 - 振動測定・解析
機械全体の振動を測定し、異常な振動が発生していないか確認します。振動は機械部品に負荷を与え、精度低下や故障を引き起こす可能性があるため、重要な診断項目です。 - 温度管理
長時間の稼働による温度変化が、機械構造に影響を与え精度を狂わせる可能性があります。 - ボールねじやリニアガイドの摩耗チェック
機械の軸を動かすボールねじやリニアガイドが摩耗していると、位置決め精度に悪影響を及ぼします。これらの部品の摩耗状態を定期的に診断する必要があります。
なぜ健康診断が重要なのか?
工作機械は高精度な加工を実現するために設計されていますが、長期間の使用や摩耗によってその精度が徐々に低下することがあります。これにより、製品品質のばらつきや生産効率の低下が発生する可能性があります。
当社の健康診断サービスでは、機械の状態を正確に把握し、必要なメンテナンスや調整を行うことで、精度を維持し、最適なパフォーマンスを保つことができます。また、早期に問題を発見することで、ダウンタイムや大きな修理費用を回避することが可能です。
弊社「機械健康診断サービス」のお申し込み・お問い合わせ
弊社の健康診断サービスのお申し込みや詳細情報については、以下のリンクまたはお問い合わせ先までご連絡ください。
- お問い合わせフォーム:https://ask.seibushoko.com/contact_maintenance
- メールアドレス:insidesales@seibushoko.com