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ソリューションブログ

センサやIoT導入を考えている企業の意外な盲点 データ活用法

2022.06.15  NEWSものづくり企業IoT基礎

IoT用のセンサやクラウドサーバなどのIoTネットワークの導入を検討している企業や、IoT関連機器のコンサル事業などを行うIoT導入を推進する企業も日本国内においても多くなってきました。
しかし、集めたデータをどのように活用するのか?というのは万国共通の課題のようです。
今回もフランスのIoTニュース専門サイト「IoT Business news」より、「Survey 47% of Manufacturers and Distributors Invested in Sensors and IoT networks, But Just 20% in Data Analytics Tools」(センサとIoTネットワークに投資している企業の47%のうち、データ分析ツールへの投資は20%のみ)を取り上げます。

新型コロナのパンデミックの前では…

センサやIoTシステムを用いて、物流の業務効率化や製造業のサプライチェーンを強化するという動きがありました。
しかし、新型コロナによるロックダウンや、半導体不足などの影響もあり、サプライチェーンの混乱は続いており、現在も多くの企業が調達部品の長納期化に苦しんでいます。
では、IoTシステムは新型コロナのパンデミックに対してどのような効果をもたらしたのでしょうか?
IoT Business newsが調査した結果、製造業の在庫管理システムに最新のIoTシステムを導入した企業は64%ありました。
しかし、協力会社など外部のサプライヤーや顧客などとも在庫状況を把握し、IoTを導入した在庫管理システムを効果的に活用した企業はそのうちの44%にとどまりました。

IoTシステムを導入した最新鋭の在庫管理システムでも、どのように活用をするのかを具体的に示したロードマップがないと従業員や関係者がどのように活用したらよいのかがわからないため、結局使われないということになりかねません。

こうした結果が、「新型コロナのパンデミックの前では、IoTも無力だった」という印象につながってしまいます。

アンケート企業の50%が「既存システムの維持」と回答した衝撃

IoTやDX(デジタルトランスフォーメーション)などを推進するために製造業では、在庫管理システムや社内システムを更新するための投資を行っております。
しかし、アンケートに回答した企業の50%が、新たなシステムへの投資を全く考えていない(既存システムの維持)という結果でした。
さらに、多くの企業は重要な自社システムの更新を、ITコンサル企業など外部のサービスプロバイダーにアウトソーシングを検討していることがわかりました。
自社の重要なシステムの更新を、外部サービスプロバイダーにお任せすることは悪いことではありませんが、方向性や使い勝手などの利用しやすさに関する打ち合わせや指示をしっかりと行わないと、結局使いづらいシステムが完成してしまい、あまり活用されないという結果になってしまいます。
こうしたアンケート結果から、IoT×最新システムの導入に消極的な企業が多く、システムに投資を行っている企業も、主体的にシステム開発を行っていない可能性が出てきたことがわかりました。

AIやML(機械学習)活用に投資した企業はわずか5%!!

社内システムにIoTのセンサやネットワークに投資した企業は47%でした。企業のIoTへの関心の高さがうかがえます。
しかし、収集したデータの分析ツールの導入に投資を行っていると回答した企業は20%でした。
長期的な分析に用いるAIやML(機械学習)に関する投資を行っている企業に至ってはわずか5%でした。
企業の投資できる資金は限られていますが、アンケート結果からIoTによって、データ収集による関心は高いのですが、収集したデータを「どう活用するのか」ということを考えている企業が少ないように思われます。
IoTによるデータ収集と、データ分析は切っても切れない関係にあります。
データ収集だけで終わってしまうと、収集したデータから何を判断するのかという重要な部分が抜けてしまいます。
データを収集しただけで長期的な分析を行わないと、ビジネスモデルが日々変化し、消費者のニーズの変化も激しい現代において、旧態依然としたビジネスの進め方を堅持し続けることになります。サプライチェーンの断絶や調達価格の高騰になすすべもないという状況に追い込まれてしまう可能性もあります。
センサやIoTによって得られたデータは長期的な分析による結果が、強いビジネスモデルを構築する礎となることでしょう。

IoTによって日々のビジネスの変化を可視化する

消費者の目に見えない動向の変化やサプライチェーンの変化など、いつもの業務に追われていては見落としてしまうような変化も、IoTによるデータ収集で、変化の状況を可視化することで、気づいた時には全く時代が変わっていた、という浦島太郎のような状況を避けることができると考えます。
しかし、そのためには収集したデータの活用が重要となっています。データをただ眺めるのではなく、データ分析ツールやAIによる判断により、データがどのように変化したのか、次にどのような行動を起こす必要があるのか、といったデータに基づくビジネスチャンスの掘り起こしに活用することで、収集したデータに価値が生まれます。物流システムや在庫管理システムへのセンサ取り付けやIoTシステムの導入が入り口になります。
実際にシステムを導入する際にも投資資金が必要となり、投資に見合った効果が得られるのか?という部分も多くの人が関心を寄せる部分ではないかと考えます。
物流システムのIoT導入による成功例はAmazonや楽天などの巨大サプライヤーといえるでしょう。
こうした成功企業はIoT導入のみならず、データ分析にも力を入れており、分析結果から勝ちに行けるビジネスモデルを作り上げています。

新型コロナのパンデミックの中であっても、収益を伸ばしたという製造業やサプライヤーは22%とわずかな割合ですが、確実に存在します。
過酷な環境下でも収益を伸ばす企業もありますので、こうした企業を分析することはきわめて有意義なものになるのではないでしょうか?

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株式会社FAIT(フェイト)は製造業に特化したIT関連の専門会社として設立した、西部商工株式会社のグループ企業です。
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