現場担当者向けに実用的な視点で書かれたIoT、スマートファクトリー、インダストリー4.0に関するおすすめ書籍7選
2022.07.21 smart factory、インダストリー4.0、ものづくり企業IoT、基礎
IoTやスマートファクトリー、DX、インダストリー4.0
言葉は聞いたことがあるけど、具体的にはどうしたらいいのかわからない。
いろいろな参考書籍を見ようにも経営者向けの内容ばかりで実務者の実情に即した内容ではない。
などの理由で、IoTやスマートファクトリーなどを敬遠していませんでしょうか?
それはもったいない話です。
IoTやスマートファクトリーを行った現場の実例と、実践テクニックを扱った書籍も数多く出版されています。
今後、導入を検討している工場などの現場管理者の方々に贈る「IoT、スマートファクトリーの実践的な書籍」を特集します。
現場の活用事例でわかる IoTシステム開発テクニック Kindle Edition
IoTとは何か、IoTが現場でどのように導入されているのかなどを現場でIoT導入を主導してきた筆者による解説が現場目線で語られています。
データの収集、分析、その結果をどうオペレーションに生かすのかというところまで行って初めて効果の検証ができるというものです。
筆者の主導したIoT導入の事例紹介が非常に参考になります。
ビジネス現場の担当者が読むべき、IoTプロジェクトを成功に導くための本
IoTを導入する、といっても具体的に何ができるのか?がわからないという方におすすめの書籍です。
IoTでできることを具体的なアイデアを9つのパターンとして紹介しています。
IoTで収集したデータをどう活用するのかということについて、重点的に書かれています。IoT導入は、アイデアでその効果が最大限に引き出されるということが実証されたということです。
実績を知ることでよりIoTの導入後のイメージを具体的なものにすることができます。
繰り返しになりますが、IoTを生かせるかは、アイデア次第です。
スマートファクトリー構築ハンドブック 50のイメージセルがものづくりDXを具体化する Kindle Edition
まだまだ概念的なイメージが強いスマートファクトリーですが、今の日本の製造業を俯瞰して、人手不足や海外との競争激化など今、日本の製造業にはスマートファクトリー化が最も必要とされているということを示しています。
そのためにはまずIoT化が初期段階となり、その後に続いていくということを力強く説いています。現場目線でスマートファクトリーの重要性が語られています。
Small Factory 4.0 第四次「町工場」革命を目指せ! IoTの活用により、たった3年で「未来のファクトリー」となった町工場の構想と実践のすべて Kindle Edition
IoT、スマートファクトリーというと「とにかくお金がかかる」という印象の方も多いと思います。
この書籍では、具体的に筆者が導入した「製造ライン遠隔モニタリングシステム」を挙げて、よりコストのかけず、古い機械にも改造により導入できるIoT、スマートファクトリーの一例を掲げています。
スマートファクトリーというと専門のコンサルやSIerの領域だと感じている現場担当者の方も、やり方さえ覚えれば自分たちでも導入が可能ということを示しています。
中堅・中小企業のための「DX」実践講座 担当になったら知っておきたい Kindle Edition
スマートファクトリーやインダストリー4.0とDXがなかなか区別できない方も多いと思います。
DXはスマートファクトリーなどの高機能IT技術をより広範囲で行う導入というとイメージしやすいでしょう。
スマートファクトリーが工場などの製造拠点に限定されたものというのに対してDXは設計部門、営業部門ともデジタル機器により、綿密な連携を行うことで実現する業務効率化が目的です。
この書籍では具体例やDXの概念などをわかりやすく解説しています。
DX人材の育て方 ビジネス発想を持った上流エンジニアを養成する Kindle Edition
IoT、スマートファクトリー、DXなどすべてに共通するのですが、専門のIT業者に任せっきりにすると導入、運用がうまくいかないということです。
そのためには、DXに精通した人材を社内で育成する必要があります。
社内のDXに関する効率化の要望をすくい上げて、現在のシステムに反映、変更を行う、IT業者に適切な指示ができて、完成品を評価できるDX人材が必要です。
自社のビジネスを理解していてDXにおける整備運用の知識が、これからのビジネス人材に必須の能力となりうるかもしれません。
図解即戦力 IoT開発がこれ1冊でしっかりわかる教科書
IoTの導入において、より技術的に踏み込んだ内容の解説書となっています。
いままでの導入指南書とは少し異なり、センサの選び方や通信用ボードやネットワーク構成、クラウドの活用方法、AIの導入など専門的な内容となっています。
IoTの構築設計段階で必要な知識が網羅されています。実際に専門業者に頼らず、自分たちでIoT構築を行うという際に役立つエンジニア向け書籍です。
IoT化やスマートファクトリー化は現場目線が重要!
未だに概念的なイメージが先行しているIoTやスマートファクトリーですが、現場の担当者の方々がその気になれば、簡単なシステムは自分たちで構築できる技術はそろっています。
やり方次第では極めて安価に導入することも可能です。
これを機に、IoTやスマートファクトリーの導入を検討してみてはいかがでしょうか?