全てはアイデア次第!!製造業だけじゃない多様な業種でのIoT活用事例
2021.03.30 基礎
モノとインターネットをつなぐIoTを導入しようと考えている方も多いと思いますが、具体的にどういった使い方をするのか?ということが思い浮かばない人もいるのではないでしょうか?
モノとインターネットがつながると今までにない状態となるため、実際にどういったことが便利になるの?ということを具体的にイメージすることが難しいのは無理がありません。
現在発表されているIoTを使った事例についていくつか紹介します。
IoTを導入しようと考えている方も、IoTを使ってサービスを検討されている方も是非参考にしてみてください。
除雪車の運行状況をの把握にIoTを活用!除雪する場所をリアルタイムで確認
急な降雪による除雪車の出動は、迅速な対応が求められます。また、短時間での効率的な作業を要求されるため、情報のやり取りを行ってから除雪をしていない道路に必要な台数の除雪車を投入する必要があります。
石川県加賀市と北菱電興では、冬場の除雪車を効率よく配置し、除雪作業の迅速化を行うためにIoTを導入しました。
除雪車のGPSによる現在の除雪作業を行っている箇所をクラウドサーバ上にアップしていきます。それによって、同じ個所の除雪にかかった時間を蓄積し、除雪車がどの程度の時間、拘束されるのかを随時測定します。
これによって、効率的な除雪車の巡回ルートの割り出しを、経験則からデータに基づいて行うことができるようになります。
除雪作業は自治体からの急な出動要請ですので、作業ごとの請求書を作成する必要があります。このシステムであれば稼働時間を自治体と除雪業者が双方で確認していますのでデータに基づく請求書の発行も効率化できます。
今までの経験による除雪作業からデータに基づく効率的な除雪作業へと変わろうとしています。
IoTによる農業革命「アグリカルチャー4.0」
日本の農作物は、味や品質など世界で戦える水準となっているにもかかわらず、産業構造的な問題で、人手不足や農業従事者の高齢化など、様々な問題を抱えています。
農業を進めるための技術やスキルなども属人的になっており、それらが農業従事者の高齢化により、伝承ができないというような問題となっています。
農作物を育成する際の気象条件や気温、降水量、ハウスであれば温湿度管理などデータに基づく農業経営を行う際に様々なIoT機器が必要となります。
農業従事者の減少によるドローンやロボットを活用した農作業についても、こうしたIoTによるデータが不可欠となります。
農業はせっかく品質のよい農作物を生産しても高く売れないという問題もありますので、市場の需要などや収穫時期を調整するなどの措置も必要となります。
その際に必要なものが、物流や小売りとの綿密な連携です。こうした部分にも無線タグなどによる流通ルートの把握などにもつながってきます。どの時期に出荷した農作物がどれぐらいの値段で売れたのかというマーケティングもこれからの農業には必要となっていくでしょう。
タイヤの状態を検知して交換時期を自動で知らせるシステム
タイヤメーカのブリヂストンは、バス運行会社のはとバスと共同で、タイヤの空気圧や温度を遠隔で監視するシステムを導入しています。
タイヤメーカでは、実際のタイヤの使用状況はバスやトラック運行会社のヒアリングやモニタなどを行い、開発などに役立ててきましたが、基本的にはタイヤを販売した後は運行会社がメインで点検などを行っていました。
タイヤに空気圧や温度を検知し、クラウドサーバ上に定期的にアップデートするシステムを組み込んだものをはとバスの運行するバスに装着し、実証実験を行っています。
これはタイやメーカとしても走行データを取得することができるという一方、運行会社でも点検の省力化が図れるという双方のメリットがある取り組みと言えます。
IoTを導入することで、製造メーカも製造、納品してからのアフターサービスをメインに販売促進を行うことができるようになるでしょう。
感染症予防に!消毒をしたかどうかを記録するIoTデバイス
病院内での指先の消毒を徹底することで、感染症の広がりを防ぐことができます。
医療従事者は病院内で消毒液を携帯して、患者と接する前に消毒液をプッシュして手指を消毒します。
このプッシュの状況をサーバにアップし、位置情報検出により患者のいるベッドに近づくとプッシュしていない場合に警報がなるというシステムがあります。消毒は忙しくしていると忘れてしまうことがありますので、こうしたインターロックのような形で警告をすれば、患者と接する前に看護師や医師といった医療従事者の指先消毒の徹底を図ることができます。
昨今の新型コロナウイルスによる感染症予防にも、こうした人の作業の抜けを防止するものとしても非常に有効に役立つでしょう。
現在、IoTによる革新が期待されているヘルスケア分野では、このほかにもウエラブル端末による血圧測定やそのデータを医師の見れる端末で共有するなどの予防医学などへの応用もあり、多くの利用用途が検討されています。
飲みすぎ、二日酔いを防止!息の中のアルコール濃度データを蓄積「TISPY」
お酒の席などではついつい飲むペースを忘れて飲んでしまい、飲みすぎや二日酔いになってしまうことがあります。あの時、飲むペースを調整していればと二日酔いになってから後悔しても遅いです。
飲み会などの途中にTISPYに息を吹きかけることで、息の中のアルコール濃度を測定し、飲み会が始まった時間から、過去の飲み会で同じ時間に測定したアルコール濃度と比較を行い、「今日は飲むペースが速い」「今日は丁度いいペースだ」といったアルコール摂取のピッチを助言してくれます。
今までは自分の飲むペースを掴むには何回か失敗をしたりして覚えていきましたが、助言がない場合こうしたペースを崩してしまうことも多くなります。TISPYはこの飲むペースを測定し、酔いが回っても助言をしてくれることにより二日酔いを回避してくれます。
お酒を飲んでも飲まれるなという標語をデータからアドバイスしてくれるIoTツールです。飲み会の多い人や、お酒を飲むペースを守れずに次の日に二日酔いで仕事に影響が出てしまうという人などにおすすめのツールです。
まとめ
モノとインターネットをつなぐと一言に言っても、何がどう便利になるのか?ということがイメージしづらいと思います。IoTを活用したアイデアは実際にサービスになっているものもから、実証実験段階のものやまだ構想段階のものなど様々です。
それは人の発想力が全ての非常に面白い世界で考えられています。ただ、データを集めるだけでなく、それを活用して新しい取り組みを行うことはビジネスセンスがものをいうベンチャーの世界です。
IoTは小資本であっても、アイデアがよければ爆発的なヒットを生むことができる非常に夢のあるビジネスの可能性があることが言えるでしょう。
これからのIoTの普及に伴って、今までの常識を覆すような全く新しいサービスが提案されるかもしれません。新しいIoTサービスにこれからも目が離せません。
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